臨床心理士の仕事を徹底解説!

臨床心理士の仕事を徹底解説!

国家資格が存在しないカウンセラー

近年ではストレス社会やいじめの問題など様々な理由からたくさんの場所でカウンセラーの必要性が語られています。
そのためカウンセラーになって働きたいと思っている人も多いです。

しかし、カウンセラーになるためには国家資格がありません。
そのためカウンセラーとして働くにはいろいろな方法があり、求められる資格も職場によって変わってきます。

カウンセラーの資格で最高位とされる臨床心理士

カウンセラーはいろいろな資格があり、活躍する場所で求められる資格は違ってきますが、その中でも最も難易度が高い資格とされているのが臨床心理士です。
そのため信頼性が高いということで多くのカウンセリングの現場では臨床心理士の資格が求められています。
実際、スクールカウンセラーや企業や病院のカウンセラーは臨床心理士の資格を持っていることが条件とされていることがほとんどです。

臨床心理士の資格は公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が認定している認定資格で試験の受験資格を得るためにも大学院の卒業を必要とされています。
そのため大学を卒業後、指定大学院を修了したり、臨床心理士要請に関する専門職大学院を修了したりしておくことが必要です。
臨床心理士の試験を受験するためには大学院まで卒業が必要であり、最短でも6年間勉強することが必要です。

さらに大学院を卒業しても大学院によっては実務研修期間が必要になります。
臨床心理士試験も受験をしたら誰でも合格できるものではなくとても難易度が高いものです。
そのため受験をしても合格するまでに何年も試験に挑戦するということもあります。

このように臨床心理士は民間資格でありながら医師の国家試験と同じくらい大変です。
そのため今後は国家資格に移行していくことが考えられています。

臨床心理士が活躍する現場

臨床心理士は医療現場から教育機関、企業まで幅広いところで活躍しています。
ニーズもどんどんと高まっており仕事の内容もとても幅広いです。

臨床心理士として最も知られている業務はカウンセリングです。
アセスメントという心理査定を行いクライアントの状況を確認したらクライアントに対して必要な援助をしていきます。
この援助には様々な方法があり、精神分析や行動療法などクライアントの状態に合ったものを選んで援助を進めていくのです。

クライアントの抱える問題はクライアントだけでは解決できず企業や家庭、学校など周辺に働きかけることが必要な場面も多くあります。
そういった時にはクライアントだけでなく周囲に対してのアプローチをすることも必要です。
また、カウンセリングをするだけでなくクライアントへのサポートをより良いものにしていくために調査や研究といったことも臨床心理士に求められます。